1960年代に世界的な前衛芸術運動「フルクサス」に加わり、現在も創作活動を続けるアーティスト塩見允枝子は業界のジェンダー差別をどう見てきたのか。シラキュース国際映画祭ベストショートフィルム部門ノミネート、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2017 Avex Digital Award受賞の後藤美波監督による塩見允枝子ドキュメンタリー・フィルム「Shadow Piece」「Portrait Piece」の上映に加え、監督とゲストパネリストによるトークセッションを行います。


後藤美波/ jwcm「Shadow Piece」より
後藤美波/ jwcm「Shadow Piece」より
塩見允枝子(後藤美波/ jwcm「Shadow Piece」より)
塩見允枝子(後藤美波/ jwcm「Shadow Piece」より)
上映作品
Shadow Piece(2020年制作)
Portrait Piece(2021年制作)


■トークセッション
後藤美波(フィルムメーカー)
渡辺愛(作曲家/jwcm)
吉良智子(日本女子大学学術研究員)
藤井光(アーティスト)

※ 新型コロナウイルス感染の状況を踏まえ、内容の変更や中止の可能性があります。予めご了承ください。
■イベント情報■

日程:2022年3月2日(水)
開演:19時(開場: 18時45分)
会場:としま区民センター小ホール(池袋駅(東口)より徒歩7分)
※エレベーターで6階まで上がりましたら左手突き当たりまでお進みください

入場:無料(事前予約制)
定員:40名

主催:jwcm|女性作曲家会議
助成:朝日新聞文化財団

■公演にご来場のお客様へーお願いとご注意ー■
・発熱、咳、喉の痛み、身体のだるさなどの症状のある方、PCR検査で陽性と判定された者との濃厚接触がある方はご来場をお控えください。

・会場内ではマスクの着用をお願いいたします。マスクのない方はご入場をお断りさせていただく場合がございます。

・入場の際に手指消毒と検温へのご協力をお願いします。

・会場内での会話はなるべくお控えください。

・会場内でのお食事はお控えください。

・スタッフはマスクを着用し、社会的距離を保ちながらの対応とさせていただきます。

・やむを得ずキャンセルをされる場合には、必ずご連絡願います。
後藤美波監督/jwcm制作作品

塩見允枝子インタビュー掲載

後藤美波/南あさひ(Minami Goto/ Asahi Minami)【フィルムメーカー】
静岡県出身の映画監督。東京大学文学部を卒業後、奨学金を得て留学し、米国コロンビア大学大学院フィルムスクールで映画制作を学ぶ。アメリカ、日本において数々の短編映画を執筆・監督・編集した経験を持ち、作品はシンガポール国際映画祭やロングビーチ国際映画祭、ショートショートフィルムフェスティバル&アジアなど、各国の映画祭で上映されている。短編映画企画「KIKO」でJack Larson Award for Collaboration、短編脚本「ブレイカーズ(旧題:椅子と机とコンクリート)」でavex digital AWARDを受賞。京都フィルムメーカーズラボ2020、プチョン国際ファンタスティック映画祭のワークショップ Fantastic Film School 2020に参加した。現在は東京・静岡・京都を中心に活動。
渡辺 愛 (Ai Watanabe) 【作曲家】
作曲家。フィールド・レコーディングの素材を含む電子音響音楽を中心に活動している。東京音楽大学修了、パリ国立地方音楽院修了。東京芸術大学大学院博士後期課程修了。リュック・フェラーリ研究で博士号を取得。ICMC2018入選、France Musiqueでの放送、FAF・FUTURA・NIT等音楽祭での上演など国内外で評価を得る。アクースモニウム演奏家としてのキャリアは16年。これまでに演奏したレパートリーはPierre Henry, Luc Ferrari, Denis Dufour, Bernard Parmegiani, Vincent Laubeuf, François Donato, Christian Zanési, Philippe Leguerinel, Beatriz Ferreyra, 成田和子など。日本電子音楽協会理事。先端芸術音楽創作学会会員。現在東京藝術大学、尚美学園大学、昭和音楽大学各講師。

吉良智子(Tomoko Kira)【美術史家、ジェンダー研究】
1974年東京都生まれ。2010年千葉大学大学院修了(博士(文学))。 神奈川県立近代美術館非常勤学芸員などを経て、現在日本女子大学学術研究員。 著書に『戦争と女性画家 もうひとつの「近代」美術』(ブリュッケ、2013年)、『女性画家たちの戦争』(平凡社新書、2015年)。『戦争と女性画家』において女性史青山なを賞受賞。 専門は近代日本美術史、ジェンダー史、表象文化論。2021年、東京新聞にてジェンダー平等考察をテーマに「炎上考」を連載。
藤井光(Hikaru Fujii)【アーティスト】
芸術は社会と歴史と密接に関わりを持って生成されるという考え方のもと、様々な国や地域固有の文化や歴史を、綿密なリサーチやフィールドワークを通じて検証し、同時代の社会課題に応答する作品を、主に映像インスタレーションとして制作している。その方法論は、各分野の専門家との領域横断的かつ芸術的協働をもたらす交点としてのワークショップを企画し、そこで参加者とともに歴史的事象を再演する「リエナクトメント」の手法を用いるほか、参加者による活発な意見交換を促す議論の場を作り出すなど、過去と現代を創造的につなぎ、歴史や社会の不可視な領域を構造的に批評する試みを行っている。